スーツのお手入れ

スーツのお手入れ

用意するもの

  • 各スーツのサイズに合ったハンガー
  • クリップ付きのパンツ用ハンガー
  • 通気性の良いスーツバック
  • ブラシ(豚毛・馬毛などの天然素材のもの ※ナイロンなどは静電気がおこり、逆にホコリなどが付着する為厳禁。)
  • 霧吹き
  • スチームアイロン

着すぎに注意

着すぎは、劣化を早めますので、必ず休息を取らせてあげて下さい。多くとも、1週間に1回くらいの着用が望ましいでしょう。

家に帰ったらブラッシングを

家に帰ってスーツを脱いだら、ブラッシングするためにそれぞれを別々のハンガーにかけます。ジャケットは肩幅に合っていないと型くずれしますので、必ずサイズの合ったハンガーにかけましょう。ベストもジャケットと同じサイズのハンガーにかけます。パンツは皺を伸ばしプレスをあてやすくするため逆さにして、裾をはさんで吊します。ポケットに入っているモノは全て出します。入れたままにすると、のびなどの型くずれがおこります。

まずは毛の向きとは反対(逆毛)にやさしくブラシをかけながら毛を立たせて中に入り込んだホコリや汚れを取っていきます。ホコリのたまりやすい生地の縫い目や、皮脂、汚れのつきやすい首周り、袖口は念入りに細かくブラッシングして下さい。その後、毛並みを整えるため、毛の方向に添ってブラシをかけます。

パンツも同様にまずは毛の向きと逆にブラッシングします。ダブルの場合は、中にホコリやゴミが入っていることが多いのでよく確認してください。そして、毛の向きにそってブラシをかけて、毛並みを整えます。ブラッシングが終わったら、シワのあるところに細かく霧を吹いておくと、シワが伸びます。

Oguriのスーツの場合、ジャケット・ベストはまず、下から上にブラッシング。仕上げは、上から下にブラッシング、と覚えてください。つまり、生地の毛の流れは必ず上から下になっているということです。パンツ(裾を上にして吊っている状態で)最初は、上から下へブラッシング。最後に、下から上にブラッシング。他店のスーツに関しては、ご自身で毛の方向をご確認下さい。

風通しのいい場所で乾燥させる

汗などの湿気を含んでいるので、すぐにしまうとカビや匂いの原因となります。それぞれ、別のハンガーにかけたまま、部屋の風通しがよい所で乾燥させて下さい。よく乾かしてから、ホコリや匂いがつかないようにスーツバッグに入れてしまいます。カビなどから守るためにも、スーツバッグは通気性の良いモノを選んでください。クリーニング店のビニールなどは、外的なゴミやホコリから守る為に一時的に使用するもので、保管用ではありません。ビニールに入れて保管するとカビや変色の原因となりますので、必ず通気性の良いスーツバッグに入れて収納して下さい。

着用前に、必ずパンツをプレスしましょう

クリースラインをきっちり作り、残ったシワをきれいにするため、膝部分のでているところを元の位置に戻す為です。その際は、てかりを防止するためのあて布(ハンカチなど)を使用し、もともとついているクリースラインに沿って線が二重にならないよう、丁寧にプレスします。膝の出た部分は内側に押すようにプレスし、膝裏のシワもきれいに伸ばしてください。ご自宅でのプレス方法が難しい、不安があるという方はOguriにてお教え致しますのでお気軽にご相談下さい。

着用シーズン後の保管の前に

着用シーズンが終わったときも、洗浄・プレスのメンテナンスに出してから収納することが大切です。次の年に着ようと思ったらシミや黄ばみができていた、ということがないように汚れを完全に除去しておくこと、テーラーが行うプレスにより、正しいシルエットを保った状態で保管することは、スーツを美しく長持ちさせるためには不可欠です。Oguriではクリーニング、プレスも承っております。

シミをつけてしまったときの応急処置

出張中などでクリーニングに出せない場合の応急処置です。汗が乾ききる前なら、硬くしぼったタオルで汗じみ部分をたたき、シミを散らしてからプレスするという方法があります。シミが残らないと断言はできませんのでご自身の責任でお願い致します。

お手入れの際のチェック項目

生地・糸 ボタンのゆるみ
星縫いの劣化
まつり縫いの劣化
表地・裏地の劣化
汚れ 全体的な汚れ
食品などのシミ
汗じみ
プレス ラペルの反りがぺったんこになっていないか
ウエストのシェイプがきれいに出ているか
ポケットが
クリースライン
修理 ホシ縫い、まつり縫いなど各糸のほつれ
生地の破れ
虫食い
ボタンのゆるみ
ボタンホールのほつれ