関さんのモノ作りを体感してから、インポートものからすぐに離れて国内のモノ作りを中心に出来たわけではない。
勤め人として、会社の意向に背く事はできない。そもそも、関さんの靴が出来たのは、会社としてはロットが少ない事と、
僕のいた店での販売オンリーだったからである。
僕のいた店の顧客は、新規を除いては僕の顧客さん達である。その方々は、鞄よりも服や靴が好きであった。皆さん、色んな靴を試している方々だったので、関さんの靴への反応が早い事ったらありゃしない。
今でも思い出すのは、お客さんの”何これ!何処の???カッコエエやん!!!”という反応であった!!!
今よりも靴の情報がほとんどない時代!そこへ来て僕が、聞いた事のない職人さんの名前を出す。しかも国内の職人さん、戸惑いを隠せない顧客の面々。面白かったな〜〜。今と違い、ブランドの力よりもそのものの力に引かれ、そして何よりも人とは違うものを求めていた。それに、皆さん靴好きだったので、ノーマルな一文字、ウイングチップ、プレントゥなどはもちろんの事、所有されていた。だから、新しい靴を求めていた。
試しの展開だったのでフロイデンベルグの黒 5 ~8のハーフ刻み、Dupuyの焦げ茶同じサイズ展開。
小さい店ではあり得ない、すぐに完売!!!
ちょうど、その頃に他の人をすっ飛ばして、イタリアのピッティ−に連れて行ってもらう事になった。
初めての海外の展示会!わくわくしましたね。世界のバイヤーが集まる最大規模の展示会!!!
上司二人は前入りしてミラノ!僕は、後から一人で入る!!何でやねんっておもっていました。
ちゃんと迎えに来てくれるのか???でも、来なくてもなんとかなるかなって!!!
この出張で色々ありましたが、初めてのピッティで感じた事は、思ってた予想を遥かに超え、盛り上がっていない!!!
本気で発注かけてると思っていたのに、誰も発注している様子がない・・・・。何やねん!!!
僕の上司は、自分の中の良いブランドの人たちとくっちゃべってるだけ!!!
で、僕への指示は3日かけてもう一人の上司とブランド、アイテムのピックアップ!!!
探しても中々バッティングしないブランドはない。その時に、ブランキーニ氏に出会いました。確か、初出店だとか言ってたんちゃうかな、ボノーラは底付けのパフォーマンスをしていましたね。
で、三日かけてピックアップしたブランドすべて却下。いつもの付き合いのあるブランドで発注。何しに行ってん俺!!!
この会社にいててもしゃあないと感じ、帰国してからしばらくして退社!!!
すげ〜〜社長に怒られました!!!!
ネチネチネチと説教!!!でも、辞めちゃった!!!
それから、国内のもの作りのパートナー探しのはじまりです!!!!